日々の旅

ポンコツ人生トライ&エラー

見直しごとに安くなったがん保険

医療保険について、解約したことを書きました。

 

今回はがん保険の話。

祖父が大腸・肺、祖母が悪性リンパ腫、と、母方がいわゆるがん家系です。

遺伝はあまり関係ないと言われたりもするけど、叔母、幼馴染の母、母の友人が乳がんで何年も闘病している話を身近に聞いていたので、すっぱり解約するのはまだ恐怖心があります。

 

高額療養費制度もあるから治療費は何とかなる、とは頭では分かっていても、仕事ができなくなって収入が無くなったら?とか、まだ自分の中で不安要素が大きい部分。

 

いくらがんに備えていても、違う病気にかかってしまえば全く意味をなさないことも理解しているつもり。

 

例えば、実家のご近所さん。どうやら難病を患ったそうで、お家の前には連日訪問看護とご兄弟の車が停まっています。膠原病とかも女性に多いですよね。

 

がん保険に入っていても、がんでなければ保険は下りない。

医療保険に入っていても、入院しなければ保険は下りない。

 

「がんだけに特化した保険はコスパが悪い」なーんて言われてますが、ワタシの中ではまだ踏ん切りがつかない。

 

「貯金が500万を超えたら解約を考えよう」という結論に至りました。

 

 

んで、少しでも支払う金額が抑えたいという気持ちで、以前加入していたものから、年明けに変更しました。

実はがん保険の見直しは3回目。

 

①回目 29歳で加入

  • がんと診断されたら100万円(治療中は2年毎に)(初期がんは10万円)
  • 毎月の給付はなし

支払いは月に約2,900円

 

②回目 33歳で加入(結婚後のタイミングで見直し)

  • がんと診断されたら50万円(治療継続中は毎年)(初期がんも対象)
  • 抗がん剤(ホルモン剤含む)と放射線治療をした月は10万円支払われる
  • 手術に対する給付はなし

支払いは月2,435円

 

③回目 34歳で加入(今回の見直し)

  • がんの治療(ホルモン剤含む)をしたら月10万円が支払われる(初期がんも対象)
  • 診断されたときの給付はなし

支払いは月1,382円

 

 

今回オプションで付けたオプションは2つ。

  • 緩和ケア特約(治療ができない段階になった時でも、モルヒネなどの薬剤が処方されると保険金が下りる)

→がんと診断された時から緩和ケアが始まるってくらい、緩和ケアは意味が広いけど、ロキソニンレベルでは出ないらしいので、その点はご注意。ワタシは知らなかった。要らないかなと迷ったけど、訪問看護で療養者さんを見ていたのもあって、結局付けてしまった。

 

  • 保険料払込免除特約(がんと診断されたら、以降の保険料支払いが免除)

→ゆくゆくはがん保険も解約するのであれば、これは今だったら付けないかな。これを付けなければ保険料が数百円違うので、ちょっと後悔。でも次変更するときは解約する時かな、と思っている。

 

 

よくある

  • 先進医療特約
  • 自費診療上乗せ特約

は付加しませんでした。

 

先進医療とは

 

公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療のこと。

治療の有効性が認められれば公的保険の適用になる。

 

自分が医療者として病院で働いたことがある身で考えました。

その上で、先進医療が適応になる例なんて、ほんとに無い。

(あったとして、まず主治医の考え方に沿わなければ話が進まないし、セカンドオピニオンを依頼したり、そこに行き着くまでのハードルも相当高い。そうこうしているうちに進行するので、できる治療をまず着実にする、というのが堅実。)

あとは治験対象者なんだけど、枠には収まらなかったので、自費でやりたいって人にも保険が使えるらしい。まあまずないよね。

 

自費診療上乗せ特約とは

 

公的保険の適応にならない、抗がん剤などの治療を受けたときに、保険金が上乗せで下りるというもの。

 

日本で未承認の抗がん剤治療とかを、自分で輸入したりして、治療する場合のことらしい。こっちもめったに無いし、ハードル高すぎる。そんな知識があって、提案してくる医者と巡り合うなんて、一生田舎に住むことが確定しているワタシからしたら、がん専門の病院とか、大学病院とか、まずそっから縁がないと思う。やりたいと思っても、医師のお伺いを立てるとか、メンドクサすぎる。

 

 

ってことで、自分で調べて考えて、この結果になりました。

実家の母のがん保険の見直した時に、

これはどういう時に保険が下りるのか、

何に備えたいか、

どんな治療を想定しているか、

など、一緒に考えたのもあり、それが自分の思考を整理する良いきっかけになりました。

 

普通は年齢が上がるごとに保険料って上がりますよね。でも、貯蓄も少しずつ増えてきて、保険で何に備えたいか(今は治療費よりも、働けなくなった時の不安に対処したいという気持ちが一番)が明確になったので、必要最低限でいい、と割り切れたのが保険料が下がった大きな要因だと思います。

不安に対して、もっともっと、ってなれば当然保険料も上がるし。

 

あとは、母の保険の見直しの時にも思ったのですが、がんの治療も入院治療から外来治療に移行してきているので、古い保険に入っている方は、見直しておくとよいかも。せっかく入っていても、入院でしか保険が下りないのであれば、ほぼ使い物になりません。

 

今の個人資産はもう少しで500万。

でも、休職してたり、働き方の見直しをしている身からすると、きっちり方向性が定まって、自分で生計を立てられるようになってからの解約が現実的そうです。